
皆さま、こんにちは。
練馬区の大泉学園駅から徒歩2分の歯医者【大泉学園みやけ歯科】です。
子育てや家事、仕事に追われていると、ご自身のお口のことは後回しになりやすいものです。
「歳をとったら歯が抜けるのは仕方ない」と感じる方もいらっしゃいますが、実はそうではありません。
近年、東北大学をはじめとする研究から、残っている歯の本数が寿命や健康状態と深く関わっていることが明らかになっています。
なかでも、歯が19本以下の場合は死亡リスクが約1.3倍に上昇するという調査結果は、多くの医療関係者が注目しています。
今回は、歯の本数が健康に与える影響や、当院が大切にしている「歯を残すための治療方針」について、わかりやすく丁寧にお伝えします。

三宅 言輝 院長
経歴2014
明海大学歯学部 卒業
2014-2015
明海大学歯学部 臨床研修医
2015-2021
明海大学歯学部 口腔外科第二講座 医局医
2019-2023
医療法人みやけ歯科医科ケア みやけ歯科クリニック 非常勤医
2021-2023
医療法人社団正昌会 山口歯科医院 常勤医
2023.9.1
大泉学園みやけ歯科 開院
医院名:大泉学園みやけ歯科
所在地: 〒178-0063
東京都練馬区東大泉5丁目40-40
歯の本数が少ないほど寿命に影響が出る理由

まずは、タイトルにもある「歯の本数と寿命の関係」について、研究結果を踏まえて解説します。
東北大学大学院歯学研究科が実施した大規模追跡研究では、残存歯数が19本以下の人は、20本以上ある人に比べて死亡リスクが約1.3倍高くなることが明らかになりました。
参照:東北大学 Press Release 「歯の喪失が死亡リスク上昇につながるメカニズムが明らかに~大幅な体重減少が関連の約13%を説明~」 >
これまでの研究からも、歯を多く失っている場合、認知症やフレイル、死亡リスクなどが上昇することが示されており、お口の健康状態の悪化が全身の健康状態の悪化につながることがわかっていました。
そのメカニズムとしては、栄養状態の変化、全身的な炎症の進行、社会的な活動の低下などが挙げられています。
また、歯の本数が少ないほど体重減少・極端な睡眠時間・栄養状態の悪化が起こりやすいという傾向も報告されています。
歯の本数が健康状態の指標として機能することが、科学的にも裏付けられている点が特徴です。
研究によると、性別によって死亡リスクの上昇に差があるという報告もありますが、歯の本数が少ないこと自体がすべての方の健康に影響を与えると考えられています。
参照:東北大学 Press Release「修正可能な死亡のリスク要因として口腔の健康を初めて考慮~歯の本数が死亡に与えるリスクは男性で最も高い18.2%~」 >
では、なぜ歯が少ないことで寿命に影響が出やすくなるのでしょうか。
大きな理由はつぎの3つに集約されます。
1.噛みにくさが栄養バランスの崩れにつながる

歯が少なくなると、噛む力が弱まります。
すると、かたい食材や繊維質の食材を避けるようになり、やわらかい麺類・おかゆ・甘いものに偏りやすくなります。
この変化は一見すると「食べやすいものを選んでいるだけ」のようですが、身体には大きな影響を与えます。
▪肉・魚・卵などのたんぱく質が不足しやすくなる
▪生野菜・海藻・くだものなど、噛む必要のある食材を避けやすくなる
▪食物繊維やビタミン、ミネラルが不足して便秘・肌荒れ・体力低下が起こりやすい
▪よく噛めないため満腹感が得られにくく、間食が増えて血糖の乱れにつながる
年齢を重ねるにつれて、栄養バランスの乱れは免疫機能の低下やフレイル(身体虚弱)につながり、病気のリスクを高めることがあります。
「噛めるお口」を保つことは、全身の健康の土台を支える大切な要素になります。
2.体重減少が健康リスクを引き上げる

東北大学の研究では、歯が少ない人ほど、体重が5%以上減少する率が高いことも報告されています。
体重の減少は、「栄養不足」「筋力の低下」を示す大きなサインであり、将来的な寝たきり・転倒・フレイルに直結する可能性があります。
体重減少は、
▪噛みにくくて「食べる量」自体が減る
▪食べられるものが限られ、偏りが続く
▪食事が楽しく感じられず、食欲が落ちてしまう
といったさまざまな理由が合わさることで起こります。
ご家族にシニア世代の方がいらっしゃる場合は、食事量や体重の変化に気を配ることをおすすめします。
歯の本数が減っている場合、思ったより早い段階で全身への影響が出ることがあります。
参照:東北大学 Press Release 「歯の喪失が死亡リスク上昇につながるメカニズムが明らかに~大幅な体重減少が関連の約13%を説明~」 >
3.睡眠・脳の働きにも影響が及ぶことがある

歯の本数は、意外なことに「睡眠」とも関係することがわかっています。
東北大学の研究によると、歯が少ない人は極端に短い睡眠(4時間以下)や、反対に10時間以上寝てしまう人が多くなる傾向がありました。
「睡眠時間の極端な偏り」は、健康リスクを高める要因として知られています。
さらに、噛む刺激は脳の血流を促すため、認知機能の維持とも関係するとされます。
噛むことは、脳と身体の健康を守る行動なのです。
参照:東北大学 Press Release 「高齢者における歯の本数と睡眠時間の関係が明らかに~歯がない高齢者は長時間・短時間睡眠になるリスクが1.4倍以上~」 >
歯を失う原因の多くは加齢ではない

ここでは、歯を失う理由について詳しく見ていきます。
「歳をとれば歯が抜けるのは当然」と思われがちですが、歯を失う原因の大半は、じつは「むし歯と歯周病」です。
生活習慣によって発症・悪化しやすい病気であるため、むし歯と歯周病は、日ごろのケアで十分に予防が可能です。
むし歯・歯周病は毎日のケアで大きく予防できる
むし歯は歯の表面が溶けて穴があく病気、歯周病は歯ぐきや骨が弱って歯が抜けてしまう病気です。
どちらも「生活習慣病」に近い性質を持ち、
▪歯磨き不足
▪デンタルフロスを使っていない
▪歯石取りをせず放置している
▪定期的な歯科検診をしていない
▪食生活の乱れ(時間を決めずにいつも食べている)
といった要因で進行していきます。
ところが、早期発見と早期治療を行うことで、多くの歯を守ることは十分に可能です。
定期検診によってわずかな変化に気づきやすくなるため、歯の本数を保つことにつながります。
黒く見えるけれど進行が止まっているむし歯(停滞性う蝕)もある
むし歯はすべて同じ進行スピードではありません。
特に、根元付近のむし歯には、黒く見えても進行が止まっており、すぐに削る必要がないものもあります。
このようなむし歯を「停滞性う蝕」と呼びます。
▪色は濃い茶色〜黒に見える
▪表面が硬く、ツルツルしている
▪触っても痛みがない
▪経過観察によって状態が保たれている
こうした特徴が見られる場合、むやみに削るのは適切ではありません。
当院では、黒く見える=すぐ削る、という判断はせず、削らずに歯を残せる選択肢を最優先にしています。
必要な治療は行いながらも、「削らないですむ歯」を守ることが、将来の歯の本数につながります。
まずは定期的な歯科検診で、お口の状態を確認しましょう。
今日から始められる「歯を残すための3つの習慣」
ここからは、日常生活でできる予防をより具体的にお伝えします。
忙しい日々でも取り入れやすく、効果が大きい習慣をまとめました。
1.歯磨き+歯間ケアを丁寧に行う

歯ブラシだけの歯磨きでは、「歯と歯の間」の汚れは約40%ほど残るといわれています。
この部分の汚れはむし歯や歯周病を引き起こす原因になるため、デンタルフロスや歯間ブラシの使用は欠かせません。
特に、寝る前は、1日の汚れがたまった状態です。
「歯磨きの時間を少しでも長くする」「デンタルフロスを1日1回だけでも毎日使用する」といった小さな積み重ねでも、将来の歯の本数に大きな違いが生まれます。
お子さまと一緒に歯磨きをする時間をつくると、ご自身の習慣も整いやすくなり、ご家族で健康を守るきっかけにもなります。
2.定期検診で「悪くなる前に」対処する

定期検診では、ご家庭では落としきれない歯石や細菌の膜(バイオフィルム)を取り除きます。
このケアがむし歯・歯周病予防に大きく役立ちます。
さらに、
▪わずかな歯ぐきの腫れ
▪初期むし歯
▪かみ合わせのズレなどの変化
▪詰め物・被せ物の劣化
など、目には見えにくい変化にも気づきやすくなります。
痛くなってからの治療ではなく、状態が悪くなる前に対処することが、歯の本数を長く保つ上で重要です。
3.かみ合わせ・矯正治療で「噛める状態」を長く維持する

かみ合わせが乱れていると、一部の歯に過度な負担がかかり、将来的にその歯を失いやすくなります。
必要な場合は、ワイヤー矯正や、目立ちにくい透明なマウスピース型矯正装置などを用いて歯並びやかみ合わせを整え、歯の長持ちをめざすための口内環境づくりを行う方法も選べます(自由診療です)。
矯正治療は見た目のためだけではなく、噛めるお口づくりに役立つ治療でもあります。
大泉学園みやけ歯科が大切にしていること

当院では、歯を長く残すために重視していることがあります。そのなかの3つをご紹介します。
むやみに削らず、歯を長く保つ診療を行う
進行の遅いむし歯(停滞性う蝕)は、不必要に削る必要はありません。
患者さまの歯を守るために、「削るべきか、残すべきか」を丁寧に判断し、できる限り歯を温存する方針を大切にしています。
バリアフリーで皆さまが通いやすい院内環境に
院内は段差のないバリアフリーで、お子さまが遊べるキッズスペースもご用意しています。
子育て中の方や、車いすをご利用の方も無理なく通院していただけるよう、受付から診療まで安心してお過ごしいただけるよう体制を整えています。
ライフステージに合わせた総合的な診療体制
むし歯治療、歯周病治療、入れ歯、インプラント、マウスピース型矯正装置、歯科口腔外科など、幅広い診療に対応しています。
小さなお子さまからシニア世代の方まで、ご家族皆さまのかかりつけ歯科として長く寄り添う診療をめざしています。
歯の本数は「未来の健康」を映す大切な指標です

歯の本数は、寿命や全身の健康と深く関係しています。
むし歯・歯周病の予防、定期検診、削らない治療、かみ合わせの安定など、歯を残すためにできることはたくさんあります。
「今ある歯をどう守るか」「これ以上歯を失わないためには、何ができるか」それを一緒に考え、地域の皆さまの歯やお口の健康をお守りしていくことが歯科の使命です。
大泉学園駅から徒歩2分、平日夜間・土日も診療している【大泉学園みやけ歯科】では、患者さまとご家族の未来に寄り添いながら、歯の本数と健康寿命を守るお手伝いを続けてまいります(診療日時は変更になることがあります。ホームページにて最新情報のご確認をお願いいたします)。
お口のことで気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。








